スガウェザリング技術振興財団
第28回 表彰・第29回 研究助成 贈呈式・記念祝賀会

(財)スガウェザリング技術振興財団では、毎年ウェザリングの研究について、著しい成果を上げられた方の表彰・研究助成を行っています。今年も多数の応募の中から厳正な審査の結果、第28回表彰6件、第29回研究助成先2件を決定し、今春、贈呈式・記念祝賀会が盛大に執り行われました。

スガウェザリング技術振興財団 第28回 表彰 ・ 第29回 研究助成 贈呈式・記念祝賀会
森口 泰孝 文部科学審議官 須賀 茂雄 理事 春山 志郎 審査委員長
森口 泰孝 文部科学審議官 須賀 茂雄 理事 春山 志郎 審査委員長

平成22年4月21日(水) 11時~13時 東海大学校友会館

開会にあたって、須賀茂雄理事(清水司理事長代理)の挨拶、春山志郎審査委員長(評議員会議長 東京工学大学名誉教授)の審査報告に続き、表彰並びに研究助成の贈呈が行われ、森口泰孝文部科学審議官にご祝辞を戴きました。 引き続き記念祝賀会では、春山志郎議長の挨拶、須賀茂雄理事(スガ試験機代表取締役社長)の発声で乾杯をしました。 会場では、受賞者研究のパネル展示が行われ、受賞者ご夫婦の出席をはじめ、スガ試験機社員による盆栽の展示や祝賀演奏など和やかな会となり、100名を超える方々でにぎわい盛会でした。
第1回(昭和57年)より今回で、表彰は団体15件、個人133人、研究助成は203件を数えます。

記念祝賀会場

春山 志郎 評議員会議長 須賀 茂雄 理事 祝賀会会場では、パネル展示も行われました。
春山 志郎 評議員会議長 須賀 茂雄 理事 祝賀会会場では、パネル展示も行われました。

第28回(平成21年度) 財団表彰

科学技術賞(個人)

大塚 俊明
大塚 俊明
北海道大学大学院 工学研究科 教授
金属不働態皮膜の基礎物性の解明と応用
金属の不働態酸化ならびに不働態化物皮膜に関し、多くの成果をあげている。不働態皮膜の成長理論や物性と耐食性との関連、不働態皮膜が長期に安定する条件を考察し、新たな導電性高分子被覆を使う防食表面処理を考察し、発表した。
山松 節男
山松 節男
旭化成ケミカルズ㈱ 機能性コーティング事業部 次長
30年超高耐久&美観の光触媒塗料の開発とウェザリング手法の高度化
光触媒に要求される環境(NOx)浄化機能はそのままに、下地塗料を傷める機能だけを選択的に無くした特殊酸化チタンを塗料化し、30年超高耐久&美観の光触媒(デュラ光)を実現。高度なウェザリング手法を駆使し、検証した。

科学技術奨励賞

高根 由充
高根 由充
(財)日本ウエザリングテストセンター 主席研究員・部長
リファレンス試験片による高分子材料の耐候性評価手法の研究
リファレンス試験片による耐候性試験方法は屋外暴露試験と促進耐候性試験の相関性の解明に関して新たな手がかりを与えた。この方法をISOに提案しテクニカルレポートになるなどその業績は顕著である。
栗花 信介
栗花 信介
福島県ハイテクプラザ 生産・加工科長
ニッケルフリー高窒素ステンレス鋼製造技術の開発
新しい熱処理技術を駆使し、ステンレス鋼に窒素を添加する新しい製造プロセス技術を確立、主導的に研究と事業の推進を行い県内企業に技術的な支援を行ってきた。また人体に優しい材料開発という視点から、元素戦略プロジェクト等への展開が期待されている。
中谷 久之
中谷 久之
北見工業大学 工学部 バイオ環境化学科 教授
カーボンニュートラル化を目指したポリプロピレン劣化の基礎研究
アンサ型Tio2をポリエチレンオキシド(PEO)でマイクロカプセル化し、これをPPに添加することで、従来型の単純にTio2をPPに添加した系に比べて約三十倍早い速度で耐候性劣化分解(光分解)させることに成功した。

特別技術功労賞

横室 隆
横室 隆
足利工業大学 工学部 建築学科 教授
高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートへの適用性に関する実験的研究
高炉スラグ微粉末の付加価値をさらに高めるため、優れた研究業績をあげた。コンクリート工学協会やセメント協会などの査読論文9点に取りまとめ、省資源、省エネルギーおよび地球環境問題に対して大きく貢献した。

第29回(平成22年度)研究助成贈呈者

矢島 勝司
矢島 勝司
一般社団法人軽金属製品協会 アルミ建材用粉体塗装の耐久性調査委員会 委員長
アルミ建材用への粉体塗装の耐久性に関する調査研究
アルミ建材用塗膜品質規格「QUALICOAT」に適用可能な日本の粉体塗装品の耐久性を試験研究し、国内要求性能に対する品質検証と試験方法の確認を行う。このため、日本の粉体塗料の実績を作るためイタリアと日本で比較テストをして解析を行う。
武藤 泉
武藤 泉
東北大学大学院 工学研究科 准教授
腐食性水膜下での金属材料の分極挙動計測技術に関する研究
非接触電位センサーであるケルビンプローブにポテンショスタットの機能を組み込んだ電気化学計測システムを開発し、大気腐食環境を模擬した厚さ500μm以下の薄い水膜下における金属材料のアノードおよびカソード分極曲線を計測し、大気腐食機構の解析を行う。

(肩書きは受賞当時・敬称略)