スガウェザリング技術振興財団
第33回 表彰・第34回 研究助成 贈呈式

(公財)スガウェザリング技術振興財団では、毎年ウェザリングの研究について、著しい成果を上げられた方の表彰・研究助成を行っています。今年も多数の応募の中から厳正な審査の結果、第33回表彰3件、第34回研究助成先7件を決定し、今春、贈呈式が盛大に執り行われました。

スガウェザリング技術振興財団 第33回 表彰・第34回 研究助成 贈呈式・記念祝賀会
安藤慶明 文部科学大臣官房 須賀茂雄 専務理事 春山 志郎 審査委員長
安藤 慶明 文部科学省大臣官房審議官 須賀 茂雄 専務理事 春山 志郎 審査委員長

平成27年4月22日(水) 11時20分~12時 東海大学校友会館

開会にあたり、須賀茂雄専務理事(スガ試験機(株)代表取締役社長)の挨拶、春山志郎審査委員長(東京工業大学名誉教授)の審査報告に続き、表彰並びに研究助成の贈呈が行われ、安藤慶明文部科学省大臣官房審議官にご祝辞を戴きました。
引き続いての記念祝賀会では、財団を代表し飯塚幸三評議員、受賞者を代表し吉田公一氏(横浜国立大学)がご挨拶をし、伊藤叡評議員の発声で乾杯をしました。
120名を越える方々でにぎやかな祝賀会となり、受賞者の栄を讃えました。
第1回(昭和57年)より今回で、表彰は団体15件、個人151人、研究助成は234件を数えます。

記念祝賀会

飯塚 幸三 評議員 吉田 公一 様
飯塚 幸三 評議員 吉田 公一 様
伊藤叡 評議員 祝賀会会場の様子
伊藤 叡 評議員 祝賀会会場の様子

第33回(平成26年度) 財団表彰

特別技術功労賞

恩田 智士
恩田 智士
三菱レイヨン㈱ MMA管理部 担当部長
プラスチックの黄色度測定方法の研究並びにJIS制定及び国際標準化
恩田氏は、18年にわたり、一貫してプラスチックの光学特性評価に関する研究に従事し、JIS及びISO規格の制定に主導的役割を果たしてきた。この中でプラスチックの耐候性評価における基本特性である黄色度及び黄変度の測定方法に関して、自らがラウンドロビンテストを計画、その実施により測定精度を求めて新たなJIS規格(JIS K7373)に盛り込んだ。
さらに2011年、ISO/TC61/SC5/WG1 国内委員会(WG5A)主査を務め、国際会議でその測定方法を説明、JIS K7373を元にしてISO提案を行い国内外委員と審議を重ね、粘り強い説明により各国の賛同多数を獲得し、ISO 17223として2014年に発行した。
篠原 正 田原 晃
大気腐食に関するデータの取得と情報発信
両氏は、低合金鋼の大気暴露試験を系統的に実施してきた。
これらはJIS Q9001での品質管理下のもと、「腐食データシート」にまとめられ、国内外に向けて精力的に情報発信を実施している。また、これらの腐食データを補完するために、付着物が吸湿することで形成される水膜の組成や厚さ、あるいは腐食生成物といった種々の環境因子の鉄鋼材料の大気腐食挙動に及ぼす影響を系統的に検討した。
また、大気腐食に関する委員会・研究会での主要メンバーとして活躍している。
篠原 正
物質・材料研究機構
グループリーダー 
田原 晃
物質・材料研究機構
主任研究員
吉田 公一
吉田 公一
横浜国立大学 統合的海洋教育・研究センター 客員教授
材料及び構造の環境・性能試験に係る国際基準・規格の構築
吉田氏は、長年にわたり、工業材料・製品の安全性(特に耐火災性能、耐環境性能)に係る国際規格(ISO、IEC)の作成・制定に携わってきた。
材料の耐火災性能の試験・評価方法に関しては、1980年以来現在に至るまで、ISO/TC92(火災安全)、ISO/TC61(プラスチック)、IEC/TC89(電気電子製品の耐火性)の国際会議に参加し、ISO/TC92/SC1 国際議長を務めるとともに、多くの日本提案のISO及びIEC規格のプロジェクトリーダを務めてきている。
環境性能に関しては、ISO/TC8(船舶海洋技術)のSC2海洋環境委員会の議長を務めるとともに、SC1(環境・火災)の委員を務め、船舶及び海洋構造における耐環境性能試験・評価方法の作成に貢献している。

第34回(平成27年度)研究助成贈呈者

金子 健太郎
金子 健太郎
京都大学 大学院工学研究科 助教
高緻密性酸化クロム薄膜の耐摩耗・耐酸性コーティング膜への応用
本研究は、SUS304の耐摩耗、耐腐食性を飛躍的に向上させる高緻密性α-Cr2O3薄膜の製膜手法の更なる耐摩耗性・耐腐食の向上と、立体構造物への製膜等、その実用応用に向けた製膜手法の開発を目的とする。
坂井 建宣
坂井 建宣
埼玉大学 研究機構研究企画推進室 准教授
炭素繊維強化複合材料の疲労特性への時間―温度換算則の適用
本研究は、実環境に近い、疲労負荷下における炭素繊維強化複合材料(CFRP)の変形及び損傷蓄積過程の時間―温度依存性の有無を明らかにし、時間―温度換算則の提案を行うことを目的とする。
長﨑 秀昭
長﨑 秀昭
東京農工大学 大学院工学府 機械システム工学科 特任助教
二酸化錫膜の酢酸腐食を利用した太陽電池モジュール内微量酢酸検出センサの開発
本研究は、二酸化錫膜の酢酸腐食による膜誘電率変化と金ナノ微粒子の局在表面プラズモン共鳴を利用し、屋内加速試験中の太陽電池モジュール内で発生する微量酢酸を非破壊・高感度・定量分析可能な酢酸検出センサを開発することを目的とする。
廣畑 幹人
廣畑 幹人
名古屋大学 大学院工学研究科 社会基盤工学専攻 助教
鋼製橋梁の現場補修施工における防食塗装の性能評価
本研究は、鋼製橋梁の現場補修塗装を想定し、対象構造物の形状および施工姿勢が防食塗装性能に及ぼす影響を明らかにするため、複合サイクル試験機を用いた環境促進実験による一連の基礎的検討を実施する。得られた結果から、構造物の形状や部位に応じた橋梁の現場補修塗装の長期劣化特性を明らかにすることを目的とする。
福島 達也
福島 達也
京都大学 化学研究所 助教
塗布型有機薄膜太陽電池の耐候性に関する研究
有機薄膜太陽電池はウェットプロセスによる低コスト化が可能なエネルギーデバイスの一つである。
本研究は、塗布型有機薄膜太陽電池の耐候性をスーパーキセノンウェザ―メーターを用いて試験し検討するとともに、その劣化要因の解明を目的とする。
森重 大樹
森重 大樹
関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 助教
Mg-Li系合金のAl添加による耐食性向上
本研究は、実用合金中で最軽量の合金系であるMg-Li系合金の最大の欠点である耐食性をAl添加により改善し、ミクロ組織の制御及び腐食挙動の観点から添加量を最適化することにより高い耐食性を有する軽量マグネシウム合金を開発することを目的とする。
矢口 博久
矢口 博久
千葉大学大学院 融合科学研究科 情報科学専攻 教授
AIC (国際色彩学会) 2015 Tokyo 開催
本年5月19日~5月22日の4日間、東京都千代田区のソラシティカンファレンスセンターにて開催される「AIC2015 Tokyo」に関わる費用として、招待講演者の参加登録費及び旅費等の一部の援助に使用する。

(肩書きは受賞当時・敬称略)